「だって、はしたない女の子だと思われちゃう!」
「大丈夫だって!面識ないなら先輩もビックリするかもしれないけど、あなたたち部活内でもスッゴク仲いいしさ。きっと先輩も喜んでくれるって!」
アタシ、干柿キサメ。ラケット部のマネージャー暦一年。カレシいない暦は、ザンネンながら自分の年と一緒・・・はあぁ=3今まで告白なんてされたことが無いし、した事もない、イワユル「内気なオンナノコ」ってやつデス☆
介護老人ホーム、幼稚園、監獄所、北区生活センター、デパ地下、小学校、よさこい祭り、北区生活センター、モロッコ留学、冥王星、後輩の結婚式、十文字生活センター、中学・・・そして今青春まっさかりストライクのまっさかりハイスクール・・・なんだけど。
高校生になったらやっぱり素敵なカレが欲しい!・・・ってワケ。
(ミンナもそんな肉欲、あるよね????)
でも今までカッコイイと思ったBoyは既にカノジョさんがいたり、灯油を被ってスタントに挑んだり、線路の石を取り除く仕事が忙しかったりで、告白することすらできなかった。今思えば、もぅホントに意気地なし!って叱ってやりたい。
ケドそんな風に過去の自分に八つ当たりしたってもうドーシヨーもナイ(クスン)
いっつもメソメソするばかりでダメダメ人造人間なアタシを、励ましてくれるのが親友のサソ子。
ちょっぴりSで、目で何人もの男を殺してきたアタシとは正反対のタイプ。『なんでアタシ達、全然性格違うのに一緒にいるんだろーね』『生理的に受け付けない人種の隣にいて、衝動的な殺人欲をかりたてられるがソレをどこまで抑えこむ事が出来るか試してるのさ』なんていつも面白おかしく冗談を言える仲。サソ子は同学年とは思えない程大人っぽくて、泣き虫のアタシをいつも政治経済とか、国の情勢とか、少子化問題で励ましてくれるの。ホント、サソ子には頭があがりましぇ〜ん!
ゴ、ゴホン!ちょっと話がそれちゃいましたぞなもし。
・・・で、ここからが本題。アタシより1つ上のうちはイタチっていう、チョ〜かっこEまぶCおきゃんPな先輩がいるの。うちはセンパイは、ラケットぶん投げ高体連で毎年記録を作ってるスゴイ人!学校中の人気者で、先輩の目線ひとつで老若男女問わずバタバタとみんな倒れちゃうイケメンなの。部内でアタシも何度も記憶を失っちゃった(汗)
そんな人気者の先輩に・・・そう!ワタクシ、ヒ・ト・メ・ボ・レしちゃったんデス!キャッ!
もうやだ、サソ子!傀儡で刺してこないでよぉ〜
ラケットの仕組みもぜ〜んぜんわからないのに、マネージャーになったのも先輩目当て☆(もちのろんろん)
家に帰れば、部活で先輩がラケットを宙に浮かせている写真をニヘニヘ笑って勉強なんてそっちのけ。いつもデイママに怒られちゃってるケド、気にしないもん。だって花の女子高生、学業よりラヴだよね!? 菅原道真サン、すいませ〜ん☆★
でもでも・・・ゲンジツはきびちぃのだ(;_;)
先輩は今年三年生。今は桜が舞う季節。ひゅるりーらひゅるりーら。うう、ケツメ泣ける〜ぅ!(T〇T)
部活で『腹が減った・・・今日はチキン南蛮と筍ご飯を買ってこい』って、自然にアタシに甘えてくれる(やだ!?コレってうぬぼれじゃナイよ!?)ハラペコ先輩は本日卒業式・・・。
アタシも一緒に卒業したいよ〜!\(-o-)/先輩はボランティア活動で船の旅に出ちゃうんだって・・・次はいつ地球に帰ってくるかわからないなんて・・・。
くコ:彡 ←イカ。
<つづく>
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